音楽の感想を書く。

音楽を聴いて、感想を書きます。

PIRAMIRiSE/平山笑美

クラウドファンディングにて制作された一枚。

一般流通がなされるということなので(19/11/22開始)

このブログで扱うことに。

 

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「アニメ/ゲームの主題歌集」として紹介されたら

「なるほど、そうなんだ」と何の疑いもなく信じてしまう内容。

アニメ/ゲームの主題歌における王道を守りつつ、

その道幅の中でバリエーションを持ち、

しっかりと全12曲を聴かせる。

 

注目はやはりヴォーカルということになるだろう。

音程のレンジの広さと共に声質の幅もあり、

音の高低に関わらず曲やフレーズにより定めた声質を安定して発している。

これが出来るのであれば、

楽曲でそれを追求するようなことをしてもいいと思うのだけど、

それをしなかったのは、

おそらくアルバム全体を「王道」の範囲内で整えることと、

原点というかスタート位置を確実に定めるためではなかろうか。

次回作以降に変化をつけた時に、

「変化をつけられる人」なのか「飛び道具な人」なのかという評価軸で、

前者に収まるために。

 

期待を良い意味で裏切られることはないと思うけど、

期待を越えていく内容であるとは思う。

 

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PIRAMIRiSE/平山笑美

Release:19/10/26(CFリターン到着日)

SRIN-1163

5年モノ~Single Collection(初回限定版)/福山雅治

9thアルバム

タイアップ曲満載の超豪華版

 

(帯より)

 

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(初回限定版は「Sandy」を収録したボーナスCD付き)

 

自分の立ち位置を確保出来たことで

元来の嗜好にこだわれるようになったのか。

年齢や環境の変化によりもたらされたものなのか。

 

ヒットチャート受けの良い路線からある程度外れつつも、

年齢の割には老成した思考を

タイアップ対象に寄り添いながらコントロールして、

(どういうタイアップがついたかはブックレットや帯に記載がある)

ギリギリでポップスの枠組みに収める。

 

そういうプロデューサーとしての側面と、

ソングライターとしての技巧が濃密に出た1枚。

 

同時期に制作した、タイアップ話のない楽曲たちを聴きたくなった。

 

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5年モノ~Single Collection(初回限定版)/福山雅治

 Release:2006/12/06

UUCH-9018/9

Rumi Roll/宍戸留美

恋はたぶんデザート

 

 

(帯より)

 

 

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松本タカヒロのサウンドプロデュースによる

軽快なギターポップサウンドに、

アイドル時代から地続きではあるが

年齢相応の女性の感覚に変化している言葉が乗っている曲と、

2010年~2011年辺りの

「オンナ」を強く意識させる方向性の萌芽とも言えるような自作曲とが

バランス良く配置された、全9曲。

 

「遅れてきた渋谷系」とでも言えそうな雰囲気でさらりと聴けるのは、

恋と呼ぶには愛寄りのことを歌っていながら

デザートの口当たりにギリギリ留めている言葉と音の選択ゆえか。

 

 

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Rumi Roll/宍戸留美

Release:2003/10/22

(製品に月日の記載なし。検索した)

CDCD-003

A.O/Masashi Kuno

潮風に乗って爽やかに響くリュートの音色

”海”がテーマのオリジナル作品を中心に収録した全12曲

 

(帯より)

 

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リュートの柔らかな音色が落ち着いた旋律を奏でる

インストゥルメンタル作品。

  

物凄く雑なオススメの仕方をすると、

無印良品の店内音楽が落ち着くなぁ、という人は間違いなし!」

という感じ。

 

久野幹史のオリジナルが8曲、

16世紀~19世紀の曲が4曲で構成されているのだけど、

通底する何かがあるからか、

あるいはリュートの音色が時を超えて

リュート曲」というカテゴリにするチカラがあるからか、

一聴して時代を感じ取ることは難しい。

 

そんな中にあって、

M-10:ARIGATOU と

M-12:A.O には、

(アルバムの中で浮いてしまわない絶妙さで)

日本的なものを感じた。

何だろう、他の曲よりも温かさという意味で湿度があるというか。

 

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A.O/MAsashi Kuno

Release:2019/04/28

MKLT001